2階リビングっていいの?
2019.07.19CATEGORY:建物のコト
皆さん「2階リビング」というのをご存知でしょうか?「2階リビング」とは名前のとおり、2階にリビングがある家の事です。2階にリビングがある事で、家族が一番長い時間を過ごすリビングの環境が良くなり、日当りの悪い土地でも気持ちいいリビングをつくることができます。
「2階リビング」が合う人、合わない人がいます。皆さんはどちらでしょうか?
今では、当たり前のように使われている「2階リビング」ですが、私の実家もそうなのですが、リビングは1階にあるのが当たり前だと思っていたので、最初はビックリしたものです。(ついでに、すごくおしゃれだな~と思いました。)
実際に家を見てみると、2階のほうが日の光が入るので明るく解放感があるリビングで、とても気持ちいいですよね。しかし、一方で1階に寝室などの個室が集まっていて、こちらは寝るだけ、夜に使うだけとかなり割り切った使い方だなと感じました。
「2階リビング」の家をつくることで、日当りの悪い土地でも気持ちいいリビングがつくれることができ、土地の選択肢がひろげることができます。まさに、都市の住宅環境を向上させてくれる画期的アイデアだと思いました。
ですが、「2階リビング」は誰にでも合う万能薬という訳ではありません。合う人、合わない人が存在します。
2階リビングが合わない傾向が強い人
例えば、「土の庭」が身近に無いとダメかどうかです。要は庭が身近にあり、庭いじりをする生活が好きかどうかです。「土の庭が欲しい」、「やっぱり家には庭が無いと」という人には「2階リビング」は向いていません。
もうひとつ、「2階リビング」が合う人、合わない人の違いに、「将来、家をリフォームする事を含めて柔軟な対応ができるかどうか」がポイントなると思います。
「2階リビング」でよく不安材料となるのが、将来の不安です。生活のメインの場所であるリビングが2階にあるので、歳をとって足腰が弱くなると普通に生活するのは難しくなってしまいます。そのような場合、1階で生活が完結できるようにリフォームしたり、家庭用エレベーターをつけて階段を登らずに2階に行けるようにする必要がでてきます。もちろん、家を建てる際にリフォームしやすいように水の配管を通しておいたり、始めからホームエレベーターをつくっておく事もできますが、「2階リビング」では将来の生活スタイルに合わせて柔軟な対応をする必要が極めて高くなります。これらを必要な事として前向きにとらえているか、手間がかかるからイヤだと思うか。で「2階リビング」が合う、合わないを判断することができると思います。
皆さんはどうでしょうか?