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壁紙を自分好みに変更してみよう。

2019.05.18CATEGORY:

空間で大きな面積を占める壁は、部屋の印象を決める要素のひとつ。素材や色、デザインなどバラエティに富み、部屋ごとの雰囲気を作ることも可能です。壁には塗り壁やタイルといった素材もありますが、比較的リーズナブルで手軽なクロスが人気。今回は、そのクロスについてみていきます。

多彩なデザインや色が魅力のクロスの種類

多くの住宅で用いられている壁紙は、石膏ボードなどの下地の上に張る壁クロス。いくつかの種類の素材があるので、ご紹介します。

1.ビニールクロス
塩化ビニール樹脂などを主な素材としています。ほかの素材に比べて価格が安めで、耐久性があるなど品質も安定し、掃除がしやすいといった利点も多いクロスです。カラーやデザインのバリエーションもたくさんあるので、さまざまなテイストの空間作りが楽しめます。

2.紙クロス
洋紙などの原紙にプリント加工やエンボス加工したもので、ほとんどが輸入材です。和紙や非木材紙を使ったものもあります。環境や健康にも優しい素材として注目度の高いタイプです。

3.織物クロス
レーヨンや麻などで作られ、平織り、不織布などがあります。温かみやラグジュアリー感、重厚感があるのも特徴です。ホコリなどを吸いやすいため、掃除や定期的なメンテナンスを必要とします。

機能面も優れたクロスが多数登場

クロスは色柄が豊かなだけでなく、機能面にも優れているものがたくさんあります。例えば、消臭効果。生活臭や、タバコ、ペットなどの匂いを吸着させて臭いを軽減するクロスは、家族やお客様など人が集まるリビング、匂いが気になるキッチンやトイレなどに最適。この機能はどんな空間にも活躍します。

また、吸放湿効果のあるクロスもあります。これは湿気があるときには水分を吸収、乾燥しているときには水分を放出するといったもの。梅雨や高温多湿な夏、乾燥の冬という季節が巡る日本には、助かる機能ですね。

さらに、防カビや防菌効果、防汚効果の高いクロスなども。キッチンやトイレ、洗面所などの水回り、汚れが付きやすい子ども部屋などにオススメです。そのほか、一般的なクロスより強度を高くした表面強化や耐久性に優れたクロス、マイナスイオン効果のあるクロスなどもあり、貼る部屋によって使い分けられるのが魅力です。

クロス張替え料金に関して確認すること

建売のため、すでに決まったクロスが貼られていたり、今貼られているクロスが汚れやカビで見た目が悪くなったりなどで、新しく張替えてお気に入りの美しい空間にしたいと考えている方も多いと思います。張替え料金は業者によってさまざま。見積もりなどを取って検討する必要がありますが、料金に関して気をつけておくことがあります。

それは、料金は張替える面積で決まることが多いので、6畳などという単位で考えないこと。そして、素材費や工事費のほかに、下地をキレイに剥がす処理費廃材処理費などがかかることもあります。また、クロスを貼るために大型家具を移動したり、照明を外したり、養生を敷いたりすることもあるので、それらにも料金が発生することも。新しいクロスを貼ることに必要な工程がいくつかあり、どのくらいの費用がかかるかを知っておくといいかもしれません。すべてを含めて合計金額を提示する業者さんもいるので、細かく項目を確認してみるといいですね。

さまざまな素材と機能のクロスを使いながら、自分の好きな空間作りをするのは夢のある楽しい時間。注文住宅やリフォームの際には最初から好きなクロスを選べるので、こうした情報をもとに担当者と相談してみてください。